ベッテルの引退にロスが止まらない
F1の2022年シーズンも先日の最終戦アブダビGPで終わってしまいました。私はあれから、例年以上の寂しさに襲われています。
虚無感といっても過言ではありません。
なぜなら、、、セバスチャン・ベッテル選手が引退してしまったから。
来年からのグリッドに彼は居ない。そう考えただけで悲しくて切なくて現実から目を背けたくなります。
Seb's stats 👀#F1 #DankeSeb pic.twitter.com/Ig8Py1R4vh
— Formula 1 (@F1) November 21, 2022
私のF1観戦スタンスは、全ドライバー全チーム応援というのが基本です。その中でも特に、ベッテルとライコネンが好きだと自覚してやってきました。
先に引退してしまったライコネンの時ももちろん相当に悲しみました。しかし、私にとってベッテルはその比ではなかったようです。
SNS嫌いなベッテルがインスタを開設し、自らの声と言葉で引退を発表したあの日。徹底的に思い知らされました。私の中のNo. 1ドライバーはベッテルなのだと。
引、、、退?
いま引退って言った?
遠くない未来にいつかこの日が来るのは分かっていたけど、聞いたその瞬間にボロボロと涙が溢れて止まりません。それからしばらく引退の事実を思い出しては涙ぐむ日が続きました。
暇さえあればセブ(ベッテルの愛称)のことを考えている自分がいて、これほどまでに好きだったんだなぁと我ながら驚くほどです。
自然と今までの事を思い出していました。
私がF1を見始めた頃のことを書かせてください。
あれは2007年あたりで当時まだ結婚していなかった旦那の影響でした。彼がTVでF1をかけていて、私はまだ興味がなかったので横でそのまま眠ったりしていました。
2008年になるとこの人が昨年のチャンピオンだ、とライコネンを覚えてみたり。かと思えばコバライネンと混同してみたり。少し見始めてるってことなんだけど多分見たり見なかったり。
そんな中のとあるレース。彼が「今日は結構楽しみなんだよ」みたいなことを言い出したのを覚えています。それはモンツァ。思わず私も横でいつもより見ました。どうやら若手の選手がいつも優勝してるのとは違うチームでトップを走っているらしく、そのまま優勝。
ベッテルというドライバー、トロロッソというチームだと知りました。
その時の歓喜狂乱の様子。これが私の心を引っ掻いたんです。なんだか胸が熱くなって目が離せなかった。
多分これが私にとって、F1にハマった瞬間なんだと記憶しています。
その後の私はチャンピオン争いも見守りました。それであのインテルラゴスの決着。マッサが一瞬チャンピオンになりかけたけど結局はハミルトンでした。
これにはさすがにあんぐり。こんな最後の最後まで分からない決まり方をするのかと。え、、、F1ってもしかして面白い?!どんどん惹き込まれていったのでした。
こうして書くとハミルトンとマッサも貢献者ですが、私にとってF1沼にハマる最初のきっかけをくれたのは、やっぱりセブなんです。
セブが居なかったら、あの雨のモンツァでトロロッソで初優勝してなかったら、今F1が好きでしょうがない私はないかもしれない。
セブは翌年2009年にはレッドブルに昇格し、今思えばですけど彼の勝った時の喜びようを見るのが好きでした。鈴鹿を異様に愛してくれるのも嬉しくて。
2010年には初めて鈴鹿で現地観戦しました。まだ誰のファンなのかなんて自覚がなくてグッズはチケットホルダーだけあればいいやと、レッドブルのものを買いました。
初めて買ったF1関連グッズ。心の底ではセブを応援してレッドブルを選んだ気がしています。
ああ、ほら。この時点で十分にファンだった。なんで最近になるまで曖昧にしていたんだろう。私のF1観戦経緯を思い出せば思い出すほど、より明確になってくる。
とっくの昔から、
いや最初から、
セブが私の一番のヒーローだ。
それをはっきりと自覚してからは、引退の事実がより重みを増してきました。一戦一戦がそのグランプリ最後だと思うといつも切なさが付きまとって、鈴鹿の予選なんか号泣しましたよね。最終戦を迎えたくありませんでした。
でもその日はついにやって来て、レースウィーク頭からどっぷり感傷的モード。セブがいよいよ引退するんだということが痛いほど伝わる週末。エモいニュースばかりが畳み掛けてくる。ずっと胸がぎゅーっとして心臓がパンクしそうでした。
セブがみんなから愛されていることが、心の底からどうしようもなく嬉しい。
ドライバーズパレードや決勝の最後のドーナッツターン、インタビューの時など見事にめそめそと泣いてしまいました。行かないでと心の中で叫びました。
でも家族との時間を大切にしたい、レースの他にも大事な事がたくさんあると言い続けてきたセブを、祝福したい。ファンだからこそ理解したい気持ちはいっぱいあるのです。
ただ寂しさには抗えないだけ…
今後のセブにも注目していきますが、レーサーとしての彼にはお別れです。戻って来るかもなんて今はどうでもいいんです。私はそれにあまり期待しないし今は考える時でもない。
DankeSeb
私をF1沼に連れて来てくれてありがとう。
鈴鹿をたくさん愛してくれてありがとう。
ただひたすらに寂しいけれど、
あなたが素晴らしいドライバーで4度のワールドチャンピオンだって事実は色褪せない。
あなたの人間性はとても素晴らしいから
きっとみんな忘れるなんてできないよ。
またどこかで活躍を見れる事を祈ってます。
おわり。
以降は次回の記事へ続く余談です。
わたしはセブへの気持ちの深さに気付くのが遅すぎて、引退発表後にとても焦りました。
私は彼に感謝の気持ちを伝えたい。ファンレターは送った事がある。でもそれだけじゃ足りない。もっと、なにか。
という訳で色々と悩んだ挙句に、日本GPの金曜券を購入し、木金だけ鈴鹿サーキットに行って参りました。
目的はただ一つ。
セブを一目見たい。
セブに会いたい。
その時の様子などを次回に書こうかなと思います。
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